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はじめに


腰痛は現代社会において非常に一般的な症状であり、特に3ヶ月以上続く「慢性腰痛」は、日本人の約15〜20%が経験すると言われています。

病院の検査では原因が特定できない「非特異的腰痛」がその多くを占め、対症療法に頼りがちなのが現状です。

本稿では、慢性腰痛の神経生理学的なメカニズムを解説し、鍼灸治療と機能神経学(Functional Neurology)がなぜ有効なのかを、専門的知見に基づきながら、分かりやすくご紹介します。


 

自律神経と気候の関係


自律神経の役割と気候との関係

自律神経は、交感神経副交感神経から構成され、心拍、血圧、体温、呼吸、消化などの生命維持機能を無意識下で調整しています。

このバランスが崩れると、めまい、動悸、倦怠感、頭痛、肩こり、消化不良、不眠、情緒不安定など、身体的・精神的な多彩な不調が現れます。これが自律神経失調症です。


 

気温の変化と代謝への影響

急激な気温の変化は、環境順応のために自律神経に大きな負担をかけます。

特に寒暖差が激しい春先や梅雨時期、秋口は、体温調節のために自律神経が過剰に働き、バランスを崩しやすくなります。

冷えによって交感神経が優位になると、血管が収縮し、血行不良を招きます。これにより、筋肉や内臓への酸素供給が不足し、代謝が低下します。

結果として、肩こりや頭痛、倦怠感などの症状が現れやすくなります。


 

気圧の変化と内耳の関与

気圧の変化、特に低下は、自律神経のバランスに影響を与えます。

内耳には気圧の変化を感知するセンサーが存在し、気圧が急激に低下すると、内耳が膨張し、前庭神経を通じて脳へ信号が送られます。

これが頭痛、めまい、耳鳴りなどの症状を誘発します。

また、気圧の低下は体内の酸素分圧を低下させ、酸素供給の不足を招き、神経系の代謝の低下を引き起こします

そこから、抑制性の神経機構の低下を招き、自律神経系に影響を及ぼし、様々な自律神経症状が現れる原因になります。


 

湿度の影響と水分代謝

高湿度環境では、発汗がうまくいかず、体温調節が困難になります。

これも自律神経にとっては負担であり、体のだるさや食欲不振、睡眠障害を引き起こす原因になります。

また、湿度が高いと体内の水分代謝が滞り、むくみや関節痛、頭痛などの症状が現れやすくなります。

 

腰痛と自律神経


自律神経とは何か?

自律神経とは、私たちの意思とは無関係に、体の内側の働きを調整する神経系のことです。

心拍数、呼吸、血圧、消化、体温などを自動的にコントロールしており、生命を維持するために欠かせない存在です。

自律神経には「交感神経」「副交感神経」の2つがあり、これらがバランスよく働くことで、体と心の安定が保たれています。

ところが、ストレスや疲労、生活習慣の乱れなどによってこのバランスが崩れると、筋肉の緊張や血流障害、内臓の働きの低下などが起こり、それが腰痛を引き起こす一因になるのです。



自律神経の乱れが腰痛を悪化させる仕組み

たとえば、ストレスで交感神経が優位になると、筋肉が常に緊張した状態になり、特に腰回りの筋肉が硬くなります。これによって血行が悪くなり、酸素や栄養が筋肉に届きにくくなると、疲労物質が蓄積され、痛みが強まります

また、自律神経の乱れは内臓の働きにも影響を与え、腸の動きが悪くなることで下腹部の張りや不快感が出現し、それがさらに腰への負担を増すケースもあります。

さらに、慢性的な痛みそのものがストレスとなり、自律神経のバランスをさらに崩す「悪循環」に陥ってしまうこともあります。

 

めまい

めまいは、単に耳の問題だけではなく、「視覚・前庭感覚・深部感覚」という三つの感覚の連携が崩れることでも生じます。

実は首こりと自律神経は密接な関係がある


現代人の多くが「首のこり」や「肩の張り」を感じている中で、それが単なる筋肉疲労ではなく、めまいや動悸、息苦しさといった「自律神経症状」と密接に関係していることをご存知でしょうか。

実は、頸部(首)の筋肉は、体の平衡感覚や自律神経の働きとも深く関わっています。

本稿では、頸部筋の緊張がどのように自律神経系に影響を与えるのか、さらにその背後にある前庭機能(平衡感覚を司る機能)や前庭反射との関連を踏まえて、鍼灸や機能神経学的アプローチの有効性を解説します。


 

神経系と酸素:命のネットワーク


呼吸は生きるための基本であり、神経系にとっても最も重要なパートナーです。

何気ない呼吸にも、私たちの脳と身体を守る壮大なメカニズムが潜んでいます。
 

神経系は、体のあらゆる働きを統合し、調整する「司令塔」のような存在です。

運動、感覚、記憶、感情、自律機能など、私たちが無意識に行っていることの多くが神経系によって制御されています。

これらの機能を維持するために、神経細胞(ニューロン)は常に大量のエネルギーを必要とします。

そしてこのエネルギーの産生には、酸素が不可欠です。酸素は、ミトコンドリアでのATP(エネルギー通貨)の合成に使われます。

神経細胞は代謝が非常に活発なため、酸素の供給が数分でも絶たれると、不可逆的な損傷が生じます。


 

陰部神経痛(Pudendal Neuralgia)とは?


陰部神経痛(Pudendal Neuralgia)とは、骨盤の深部にある「陰部神経」が刺激・圧迫・炎症などにより障害されて起こる痛みの総称です。

この神経は仙骨(背骨の下のほう)から出て、肛門・会陰部・性器の周辺に感覚や一部の運動を供給しています。

そのため、陰部神経が異常をきたすと、日常生活に支障をきたすほどの痛みや違和感が生じます。


 

「舌痛症」と筋肉のトリガーポイント
見逃されがちな原因と鍼治療の可能性


舌痛症とは?

舌痛症(Burning Mouth Syndrome: BMS)は、明確な原因がないにもかかわらず舌や口腔内に焼けるような痛みや違和感が持続する慢性疾患です。

特に中高年の女性に多く、舌の先端や側縁、口蓋などにチクチク、ピリピリ、灼熱感を感じることが一般的です。

見た目には異常がなく、口腔外科や耳鼻科を受診しても「異常なし」と診断されることが多いため、患者さんは大きなストレスを抱えやすいのが特徴です。


 

原因が分からない歯の痛み

 

歯の痛みと聞くと、多くの人は虫歯や歯周病などの歯科的な問題を思い浮かべるでしょう。

しかし、歯に異常が見られないにもかかわらず痛みを感じるケースがあります。

こうした「非歯原性歯痛」の一因として注目されているのが、咬筋(こうきん)にできるトリガーポイントです。

私たちは普段、意識することなく呼吸をしています。

しかし、この何気ない呼吸には、自律神経を整える大きな力があります。

呼吸と自律神経は密接に関係しており、呼吸を意識的にコントロールすることで、自律神経のバランスを整えることができるのです。

 

現代人の生活に欠かせないスマートフォンですが、その長時間使用が心身に与える影響は大きく、とくに自律神経系への負荷が問題視されています

自律神経は交感神経と副交感神経から成り、私たちの心拍、呼吸、体温、消化などを無意識に調整している重要な神経系です。

スマートフォンの使い方や環境によって、そのバランスが大きく乱れる可能性があります。

 

機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia、FD)は、胃の痛みや不快感、食後の膨満感、早期満腹感などの症状が続く病気ですが、検査をしても明確な異常が見つからないのが特徴です。

 

原因はストレスや自律神経の乱れ、胃の運動機能の低下などが関係していると考えられています。そこで注目されているのが「鍼灸」と「機能神経学」です。

 

これらがなぜ有効なのか、わかりやすく解説します。

 

「小児はり」とは?

小児鍼(しょうにはり)は、日本の伝統的な鍼灸療法の一種で、特に赤ちゃんや幼児、小学生などの子どもを対象にした施術法です。

大人に対する鍼灸治療とは異なり、実際に皮膚に鍼を刺すのではなく、皮膚の表面を優しく刺激する方法が主に用いられます。

子ども特有の身体の仕組みや体質に合わせたアプローチが特徴で、心身のバランスを整えることを目的としています。

トリガーポイント針治療

腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板が突出して神経を圧迫し、腰痛や下肢のしびれ・痛みを引き起こす疾患です。

トリガーポイント鍼治療は、筋肉内に存在する「トリガーポイント」をターゲットにした治療法で、腰椎椎間板ヘルニアによる痛みや機能障害を改善する効果が期待されています。

以下では、この治療法の機序について詳しく解説します。

 

1. トリガーポイントとは

トリガーポイントとは、筋肉や筋膜の中に形成される、過敏な「硬結」または「こり」のような状態を指します。

この部位は圧迫すると強い痛みを感じ、痛みが離れた部位に広がる(関連痛)特徴があります。腰椎椎間板ヘルニアでは、以下のような理由でトリガーポイントが形成されます。

 

・筋肉の過緊張(椎間板の問題に伴う二次的な筋肉負担)

・姿勢の崩れや運動不足による血流障害

・神経圧迫による筋肉の反射的な収縮

 

トリガーポイントは痛みそのものの原因となるだけでなく、周囲の筋肉や神経に影響を与え、ヘルニアの症状を悪化させる要因となります。

 

耳鳴りについて

耳鳴り(tinnitus)は、外部に音源がないにもかかわらず、本人が音を感じる現象です。

その原因は多岐にわたりますが、機能神経学的な観点からは、聴覚システムや脳の働きに起因するケースが多いと考えられています。

 

神経可塑性(しんけいかそせい)とは?

神経可塑性(しんけいかそせい)とは?

神経可塑性とは、脳や神経系が刺激や経験に応じて柔軟に変化し、新しい機能を獲得する能力のことです。

かつて「脳は成長が止まると固定される」と考えられていましたが、近年の研究で、年齢に関係なく脳や神経が環境や学習、治療に応じて変化することが分かっています。

この性質を利用すれば、病気やケガからの回復や、心身の向上を促進することが可能です。

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