小児はりは、「小児鍼」・「小児針」（しょうにしん）とも言われています。

小児鍼とは、一般に生後1~2週間くらいから4~5歳くらいの乳幼児に対して行う針治療をいいます。

軽微な皮膚接触刺激を与え、疾病の予防、治療を行う特殊な針治療です。

小児の「夜泣き」「疳虫」「おねしょ」「癇癪（かんしゃく）」など、原因は未発達な自律神経から由来していると考えられています。

小児はりでは皮膚の反射作用を応用した治療法で、自律神経系の調整を目的とします。

歴史

正確な起源は不明ですが、わが国の文献で 「鍼法弁惑」 藤井秀孟 (1763年)の中にわずかに記載が見られ、その後、現在の大阪地方を中心に発展をしました。

小児はりの種類

小児鍼の種類は数多くあります。 術式から分類すれば4つに大別できます。

①接触鍼類：鍼尖を皮膚にわずかに接触させる鍼。

②摩擦鍼類：皮膚を摩擦するための鍼 。

③瀉血鍼類：皮膚を軽く切り, わずかに瀉血するための鍼。

④切皮鍼類：体内にわずかに切皮・刺入する鍼です。毫鍼や皮内鍼 円皮鍼などがあります。主に年長児や学童の疾患に対する追加治療として応用されています。

その他：金属粒貼付や直流電気あるいは低周波通電方式も小児鍼として応用されています。

当院では①②の接触鍼と摩擦鍼を使用して、お子様の症状に対して施術していきます。

当院で使用している小児鍼はセイリンの使い捨ての鍼を使用しています。