坐骨神経痛
（ざこつしんけいつう）

公開日：2022.01.06
更新日：2023.04.20
記載内容は院長 島井浩次が執筆・監修しています。

坐骨神経痛による、腰の痛み・お尻のシビレ・太もものシビレ・すねのシビレ などは鍼灸治療で改善が目指せる症状です。

ただ、どんな坐骨神経の症状でもよくなるという訳ではありませんので、効果の良いものと時間のかかる場合をご紹介します。

鍼灸治療で効果の良いもの

• 発症から3ヵ月以内のもの
• 左右どちらか一側性のもの
• 痛む部位がはっきりと限局しているもの
• 糖尿病・慢性肝炎・腫瘍などの症状でないもの
• 高齢での発症でないもの

など

時間のかかるもの／効果の良くないもの

• 発症から3ヵ月以上経っているもの
• 力が入らない、感覚がない等、麻痺症状のあるもの
• 痛む部位がはっきりしないもの
• 糖尿病・慢性肝炎・腫瘍などの随伴症状のもの
• 高齢になってから初発のもの
• 安静時にも痛むもの
• 中枢性（脳いっ血後など）が原因のもの

など

坐骨神経痛の原因は、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などで神経が圧迫され発症していると言われることが多いです。

しかし、実は神経だけでなく、筋肉が問題を起こしシビレや痛みを引き起こしている場合が多く存在します。

そして慢性的な坐骨神経痛については、神経や筋肉、骨格の問題だけでなく、痛みやシビレを感じている「脳」の機能的状態も深く関わっています。

 

坐骨神経痛を患っている方の多くは、肩こり・頭痛・めまい・動悸・不眠など自律神経症状を併発している場合がとても多いです。

これは痛みやシビレとうい刺激に長期間曝されることで脳が過敏化し、自律神経にまで影響を及ぼした結果、自律神経のバランスが崩れ併発することが考えられます。

また逆のパターンもあり、自律神経症状（神経バランスの崩れ）が元々あり、そこから筋肉バランスが崩れ不良姿勢などを起こし坐骨神経痛を起こす場合も多くあります。

当院は「坐骨神経痛」を
2つの治療を組み合わせることで解決します

こういったお声を患者様から頂いております。

坐骨神経痛を改善するためには、筋肉や骨格の問題だけでなく、脳・神経系の機能を整える必要もあります。ほとんどの場合、数週間から数か月の通院が必要です。

「うちは１回で改善させます！｣と謳った整体院や接骨院もありますが、当院のこれまでの実績では、そういった事例は極まれです。

身体を元の状態に戻すには、一定期間必ず必要です。
効果を誇張している治療院にはご注意を。

当院では、まずは適切な優しい刺激を脳に送ることで神経が正常に働くようにアプローチしていきます。

筋肉も単独で伸び縮みしているわけではなく、脳からの指令によってコントロールされています。

まずは神経系を整えることがもっとも体に優しく､そして効率のいい施術になります。

筋肉や骨格に強い刺激を与えれば、その場では変化も大きく出ます。
しかし坐骨神経痛を患っている方は、多くの方が神経が過敏になっています。その状態で強い刺激の施術をしてしまうと、リバウンドが起きてしまい、症状が悪化してしまいます。

通院期間や間隔は、年齢や性別、初回来院時の状態などによって大きく変わりますので、画一的なことは申し上げられませんが、坐骨神経痛の方の約８割は以下のような通院をしていただいております｡

週に１～2回ほどの通院が目安です。この期間でまずは過敏になった筋肉や神経系のバランスを整えていきます。鍼灸・BASE療法を用いて、神経系や筋骨格系を整え根本的に体を変えていくための基礎を作ります｡