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トリガーポイント針治療とは

公開日:2022.01.06
更新日:2022.06.14
記載内容は院長 島井浩次が執筆・監修しています。

そもそもトリガーポイントってなに?

トリガーポイントとは、

トリガー(trigger):引き金

ポイント(point):点

読んで字のごとく、直訳すれば「引き金点」とういう意味になります。


何の「引き金」なの?

それは「痛み」を起こす「引き金点」になります。厳密にいえば「痛み」だけでなく、「しびれ」や「こり感」「かゆみ」「うずき」「熱感」「冷感」なども含まれます。

トリガーポイントはよく、押したら痛い「圧痛点」と混同されがちですが、そうではありません。

トリガーポイントにも圧痛はありますが、そのポイントを圧迫刺激することで、刺激した場所とは違う場所にも「痛み」などの症状が現れるものをいいます。

またその他の特徴として、トリガーポイントには索状硬結(さくじょうこうけつ)という筋繊維や筋膜が高密度化した「しこり」のようなものが形成されるのが特徴です。

例えば図のように、×の場所を刺激することでその場所以外の赤い部分にも「痛み」などの症状が現れるものがトリガーポイントといいます。またこの赤い部分の痛みを関連痛といいます。
 

トリガーポイント針治療は
どんな症状に効果があるの?

当院では下記の症状に治療実績があります。

 

頭部/首:頭痛・顎の痛み・寝違え・首こり

   :肩こり・四十肩・五十肩・野球肩

 腕/手:腕のしびれ・野球肘・テニス肘・ゴルフ肘
     指のしびれ・手のしびれ

  体幹:背中のこり・腰痛・ギックリ腰・腰椎椎間板ヘルニア
     脊柱管狭窄症・坐骨神経痛

  下肢:坐骨神経痛・膝の痛み・足首の痛み
     足の裏の痛み・下肢のしびれ

     など

トリガーポイントはどこにできるの?

トリガーポイントは主に筋肉に形成されます。またその他に靭帯や腱、骨膜にも形成される場合があります。トリガーポイント針治療は、特に筋肉の痛みに対して効果が確認されている針治療です。

トリガーポイントはなぜできるの?

現時点では確定的なトリガーポイントの発生機序は解明されていません。しかしトリガーポイントの形成という現象は現実にあり、所説ある機序の中から可能性の高いものを紹介します。

筋肉は使いすぎるとエネルギー不足から収縮の解除ができなくなり硬くなります。
例えば同じ作業を長時間繰り返していると同じ筋肉を繰り返し使うことになります。
また、同じ姿勢を長時間維持していると特定の筋肉ばかりに負担がかかる事になります。

こういった使いすぎ(オーバーユーズ)の原因から筋肉が硬くなると、血流が阻害されて筋肉はますます緩めなくなります。

また血流が悪くなるとその部位の神経は過敏化して痛みを感じやすくなります。

これが筋肉内の筋周膜単位の局所で起こり筋繊維の高密度化がおこり「しこり」が形成され、それがトリガーポイントになります。

トリガーポイントになぜ針を使うの?

トリガーポイントの治療には、指や器具による圧迫刺激、麻酔を使った注射、物理療法、ストレッチなど様々なアプローチ方法があります。

トリガーポイントに対して針を使うメリットは

①指や器具での圧迫刺激と違い皮膚や他の筋を
 介さず直接、患部を刺激できる。

②深部の筋肉にできたトリガーポイントにも
 直接的に簡単にアプローチができる。

③患者さんに与える刺激感が少ない。

④低コストで、短い時間で高い効果が得られる。

⑤副作用が少ない。

など、針でアプローチすることで多くの利点があります。

以下は専門的な内容となります。
ご興味のある方はお読みください。

トリガーポイントの病態生理学

トリガーポイントの局所的な緊張亢進、関連痛

トリガーポイントの局所的な緊張亢進は Ⅲ・IV群の神経線維の感受性が変化、つまり亢進するため起こります。これらの神経は筋肉内に自由神経終末の形で侵害受容器を形成します。そのような神経線維が刺激に対してより敏感になると、小さな痛みの刺激にも身体が大げさに反応してしまうことになります。この反応によって痛みをより強く感じるか、自律神経に反応が現れることになりかねません。一般的にいうと、ある刺激に対して侵害受容性の求心性線維がより強く反応する場合、通常反応しないような神経で遠心性の応答が出てくる可能性があります。髄節がこの現象の情報処理を行いⅢ・IV群の神経線維の感受性を亢進することが知られている物質として、たとえばブラジキニン、セロトニン、プロスタグランジン、ヒスタミンが挙げられます。Ⅲ・IV群の侵害受容線維からの求心性インパルスを脳が勘違いして、関連痛や緊張の亢進で反応することもあります。

収束投射

脊髄において求心性線維が遠心性ニューロンに切り替えられる代替的な情報伝達方法が2つあります。

①皮膚、筋肉、内臓から侵害受容性インパルスが送られてくると、脊髄で求心性線維を担当する介在ニ ューロンに接続します。それからこのニューロンが刺激へ応答するため遠心性線維に切り替えらる。

②皮膚、筋肉、内臓からの入力が共通の伝達路を経てから、刺激が遠心性線維に伝わる。

入力情報は刺激に対する応答として遠心性線維に伝わるだけではなく、脊髄視床路を経て中枢神経系にももたらされます。中枢神経系に入力刺激が届き、分節内でその刺激に関する情報が2通りの方法で処理される過程で、その侵害受容性インパルスが皮膚からきているのか、または筋肉や内臓からなのか中枢神経系が見分けることは不可能です。侵害受容性、つまり有害な刺激は通常外部からの侵害であるのを身体や中枢神経系は生きてきた過程で学習しているので、そのような刺激が皮膚または筋肉からきていると解釈されます。自覚できるように脊髄視床路を通って伝えられる痛みの刺激は、その分節に属する皮膚で関連痛となって現れます。中枢神経系はトリガーポイントからの求心性インパルスを内臓からの侵害性入力と同様に扱います。痛みは皮膚、つまり分節でつながりがあるゾーンで感じます。

収束促通

多くの求心性神経は表面に出てこない活動を行っています。インパルスの発生といった、一種の暗騒音を求心性神経が生じさせるといえます。インパルスの発生は外部(または内部)からの刺激に端を発しているのではなく、神経生理学的にはイオンチャンネルの変化による刺激間値の低下と説明できます。刺激間値が低下すると活動電位の発生が容易になります。これを侵害刺激に即座に気づき、応答できる保護のメカニズムと見てもよいです。体表部でのそのような表面に出てこない活動が、内蔵やトリガーポイントからの一連の侵害刺激入力で強化され(収東促通され)、脊髄視床路のニューロンの1つによって中枢神経系に送られる(収束投射参照)と、痛みが体表部でかなり強く感じられます。

軸索の分岐

求心性神経の樹状突起は複数に枝分かれしていて、身体のさまざまな部位の知覚神経になっています。すると中枢神経系が入力を誤解する可能性が出てきます。中枢神経系は軸索小丘を境に個々の身体部位を識別できなくなるため、痛みはそのニューロンが神経支配している個所全体からきていると認識されます。

交感神経

交感神経が関連痛を維持し、痛みがある部位からの侵害受容性の求心性神経をさらに過敏にして、その刺激岡値を低下させる物質を放出するのかもしれません。交感神経の神経支配によって、痛みがある部位からの求心性神経への血液の供給が減少するとも考えられます。

代謝の逸脱

トリガーポイントのある部位は、筋肉中の代謝機能の逸脱が見られる部位です。そこではエネルギー需要が大きいが、酸素とエネルギーが欠乏しています。この部位における血液の循環が減少しているのが原因だと思われます。エネルギー供給を減らされた筋部位にトリガーポイントが発生するといった悪循環に陥ってしまいます。既に生じているトリガーポイントはこの代謝の逸脱によって保持される事態になります。

筋肉の伸張は筋肉の代謝に作用

収縮した筋節が最大に伸張すると筋肉に直接作用します。アデノシン三リン酸の消費が減少、新陳代謝が正常化する一方で、筋緊張が緩みます。代謝が逸脱して、トリガーポイントとかかわりのある各種の苦痛をもたらすメカニズムを始動させる物質(たとえばプロスタグランジン)が筋肉中に放出されていたとしても、代謝が正常に戻るとその物質の濃度は再び低下します。侵害受容性の求心性線維の興奮がバランスの取れた新陳代謝によって正常化するとも推測されます。

緊張亢進が触知可能な筋束

緊張亢進が触知可能な筋東とは、トリガーポイントのまわりにある1~4mmの太さで束状になっている筋肉の一部で、触診するとその周囲と比べて大きなしこりが感じられます。過敏な特性を持っていて、明らかな先端疼痛症にまで至ります。この筋束以外の線が緊張緩和している状態で、緊張が亢進している筋束の筋線維を仲張すると一番触診しやすいです。防束を伸張または強く収縮させるか、筋東内のトリガーポイントに圧を加えると、局所が痛み、ある一定の反応時間の後では関連痛が生じます。正常な筋肉中の筋線維はすべて同じ長さの筋節を持っています。筋肉が最大限の力を発揮できるよう縦に並んでいます。最大限の力に達するためには、アクチンフィラメントとミオシンフィラメントが特定の比率で重なり合わなければならなりません。重なり合い方が多すぎても少なすぎても筋力は減少します。緊張が亢進している筋束の筋線維は組織的に異なっています。この筋束内の筋節の長さはまちまちです。トリガーポイントのまわりの筋節がEMG活動を示さずに短縮している場合、筋節は収縮しています。それを代償する形で、筋移行部付近の筋束の端に長くなった筋節が見られます。この特性が、緊張亢進が触知可能な筋東を内包する筋肉の伸張能力が減少していることと(筋節の収縮)、筋肉がうまく力を発揮できない(筋節が短縮しているか伸張している。筋節が適切な長さではない)理由です。

罹患筋の弱化と疲労の早さ

トリガーポイントを抱えた患者にこのような症状が見られるのは、循環が悪くなって当該筋肉が低酸素状態になったためATPの産生が消費に追い付かず起こるものと考えます。

<引用/参考文献>

標準生理学 医学書院
はじめてのトリガーポイント鍼治療 伊藤和憲 医道の日本社
トリガーポイントと筋肉連鎖
フィリップ・リヒター/エリック・ヘブゲン ガイアブックス
臨床家のためのトリガーポイントアプローチ 黒岩恭一 医道の日本社
 

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