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がんばるママの体に起きていた見えないエラーの話

こんにちは。
大阪府枚方市のはる鍼灸整骨院です。

日々の臨床の中で、「検査では異常がないのに痛みが続く」というケースに出会うことがあります。
今回ご紹介するのは、30代・2児のママの背中の痛みの回復ストーリーです。

整形外科でも、内科でも異常なし。
それでも続く痛み。
「どこも悪くないはずなのに、なぜこんなに痛いの?」
そんな不安と焦りの中で来院された方でした。

 

この記事では、専門的な内容も含みますが、なるべく分かりやすく、そして一つの物語として読めるように書いています。
同じように原因不明の痛みで悩んでいる方のヒントになれば幸いです。

 

休む暇のない毎日

患者さんは30代女性。
2児のママで、事務のパート勤務。

朝は保育園の送り迎え、
帰宅後は上の子の宿題、
家事、洗濯、食事の準備。

一日を例えるなら、
「止まることのない回転木馬」のようでした。

家でも仕事でも、
完全に気を抜く時間がない。

そんな生活の中、
ある日、背中に強い痛みが走ります。

最初は「寝違えかな」と思ったそうです。
でも、その痛みは消えませんでした。

朝起きた時、
日中ふとした瞬間、
筋肉が急に引きつるような鋭い痛み。

痛みで仕事を早退する日も出てきました。

 

 

 

検査では異常なし

まず整形外科へ。
レントゲン、MRI検査。

結果は
「異常なし」

しかし痛みは続きます。

次に内科を紹介され、
膵炎の可能性も疑われました。

背中の痛みは、
内臓のサインであることもあるからです。

しかし血液検査でも
膵臓・心臓・内臓すべて異常なし。

つまり、

・骨も異常なし
・筋肉も異常なし
・内臓も異常なし

それでも痛い。

この時点で、
患者さんの中には大きな不安がありました。

「原因が分からないのが一番怖い」

そう言われる方は多いです。

 

 

 

体のセンサーのズレ

来院時の特徴的な所見は、

・寝ている時は痛くない
・朝起きた時や日中に急に痛む
・圧痛はほぼなし
・胸郭を伸ばした時に右背部が痛む

でした。

触っても強い圧痛はない。
しかし動きの中で痛みが出る。

ここで重要なのが
神経学的検査です。

 

 

 

足の感覚に違和感

検査を進めると、
右足の足底内側に感覚異常がありました。

・触圧覚低下
・振動覚低下
・趾の識別覚低下

特に興味深かったのは、

右第2〜4趾の識別がバラバラ

という所見です。

これは簡単に言うと、

「足の地図が脳の中で少し曖昧になっている」

状態です。

体は、
足からの情報を使って
姿勢を保っています。

足の感覚は、
家でいうところの床の水平センサーです。

そのセンサーがズレると、
家は傾きます。

体も同じです。

 

 

 

目とバランスのズレ

さらに検査を進めると、

立位でのVOR(前庭動眼反射)で
右前半規管の動きに対し
視点保持が不安定でした。

サッケード(視線移動)でも
立位で右側が不安定。

つまり、

立った時だけ視覚とバランスがズレる

状態です。

 

 

 

小脳の交通整理エラー

小脳検査では、

・ロンベルグ動揺
・片足立位動揺
・継足歩行不安定

閉眼では歩行不能。

これは、

前庭系
小脳
足の感覚

この3つの統合がうまくいっていない状態です。

体は常に、

・目
・耳(前庭)
・足

からの情報を使って
姿勢を保っています。

これは
飛行機の自動操縦に似ています。

センサーが3つあり、
それらをコンピュータ(小脳)が統合する。

今回のケースは、

センサーは壊れていないが
統合がズレている

状態でした。

 

 

 

なぜ背中が痛むのか

姿勢制御がズレると、
出力先である筋肉が過剰に働きます。

今回の患者さんの場合、
その出力先が

右背部起立筋

でした。

例えるなら、

少し傾いた家を
一つの柱だけで支えている状態。

その柱が
悲鳴を上げていたのです。

筋肉は壊れていない。
しかし使われ方が異常。

それが
「検査異常なしの痛み」
の正体でした。

 

 

 

施術の方針

施術は以下を行いました。

・足部への鍼刺激(血流・感覚入力改善)
・振動刺激(固有感覚・小脳刺激)
・後頭下筋刺鍼
・頚部刺鍼
・背部刺鍼
・機能神経学アプローチ

ポイントは

足→小脳→姿勢→背中

という順番です。

痛い場所だけを治療すると、
原因が残ります。

センサーを整え、
交通整理を整え、
結果として筋肉の負担を減らす。

この順番が重要です。

 

 

 

回復の過程

週1回施術。

3回目で
「引きつる感じが減った」

4回目で
「朝の痛みが軽い」

6回目で
痛み消失。

現在は月1回メンテナンス。

患者さんは
こう言われました。

「体って全部つながってるんですね」

まさにその通りです。

 

 

 

見えないエラー

現代の検査は
とても優れています。

しかし、

機能のズレ

までは
映らないことがあります。

・感覚
・バランス
・小脳
・姿勢反射

これらは
連動しています。

少しのズレが
痛みとして現れることもあります。

それは
壊れているのではなく、

調整が必要な状態

です。

 

 

 

がんばる人ほど起きやすい

忙しい方ほど、
体は後回しになります。

休めない。
止まれない。

しかし体は、

静かに信号を出します

今回の痛みも、
その信号だったのかもしれません。

 

 

 

最後に

原因不明の痛みには、
必ず理由があります。

画像に映らないだけで、
体の中では何かが起きています。

大切なのは、

・構造
・機能
・神経
・感覚

すべてを見ることです。

同じような症状で悩んでいる方の
ヒントになれば嬉しいです。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 


参考・出典

Shumway-Cook A, Woollacott M.
Motor Control: Translating Research into Clinical Practice.

Peterka RJ.
Sensorimotor integration in human postural control.
J Neurophysiol.

Proske U, Gandevia SC.
The proprioceptive senses.
Physiol Rev.

Cohen HS.
Vestibular rehabilitation and balance.
Otolaryngol Clin North Am.

Kandel ER et al.
Principles of Neural Science.

 

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