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顎関節症(がくかんせつしょう)

公開日:2022.01.06
更新日:2025.11.01
記載内容は院長 島井浩次が執筆・監修しています。

顎関節症

その顎の痛み、顎関節だけの問題とは限りません。

口を大きく開けると痛い。

食事のときに顎が疲れる。

口を開くとカクカク音がする。

朝起きると、顎の周りがこわばっている。

歯科でマウスピースを作ったけれど、なかなか症状が落ち着かない。

顎の不調が続くと、食事や会話など、普段は何気なくしていることにも負担を感じるようになります。

「このまま口が開かなくなったらどうしよう」

そんな不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

顎関節症は、顎の関節だけでなく、周囲の筋肉や神経の働きなど、さまざまな要因が関わる症状です。

当院では、痛みのある顎だけを見るのではなく、顎を動かす筋肉、首や頭部の状態、感覚や運動を調節する神経の働きにも目を向けながら、一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。

こんなお悩みはありませんか?

  • 口を大きく開けると顎が痛む

  • 口が開きにくく、食事がしづらい

  • 噛むと顎やこめかみが痛くなる

  • 顎がカクカク、ジャリジャリと鳴る

  • 朝起きると顎が疲れている、こわばっている

  • 無意識に歯を食いしばっている

  • 顎の痛みとともに、頭痛や首・肩のこりもある

  • マウスピースを使用しているが、症状が続いている

  • 病院や歯科で治療を受けても、なかなか改善しない

顎関節症といっても、症状の現れ方や原因は人によって異なります。

まずは、今の顎がどのような状態なのかを確認することが大切です。

病院を未受診の方は、まずは歯科や口腔外科の受診を。

顎の関節円板の損傷や、歯の炎症などが背景にあるケースもあり、
レントゲン・CT・MRIなどでの鑑別が大切です。

その上で——

「画像検査では異常なし」なのに痛む方
「マウスピースでも改善しない」方

は、“神経と筋の協調”に問題がある可能性が高くなります。

 

顎関節症の“見落とされがちな”本当の原因

顎関節症とは?

顎関節症は、顎の関節や、その周囲にある筋肉などに問題が生じ、痛みや動かしにくさが現れる状態の総称です。

代表的な症状は、次の3つです。

① 顎の痛み

口を開けたり、食べ物を噛んだりすると顎が痛む。耳の前やこめかみ、頬の周辺に痛みを感じることもあります。

② 口が開きにくい

顎の筋肉の緊張や関節内部の問題などによって、口を十分に開けられなくなることがあります。

③ 顎を動かすと音がする

口を開閉するときに、カクッ、コキッと音がすることがあります。これは関節内部にある関節円板の動きなどが関係している場合があります。

なお、痛みや開口障害を伴わない関節音は、必ずしも治療を必要とするものではありません。

なぜ顎関節症になるのでしょうか?

以前は噛み合わせの問題が大きな原因と考えられていましたが、現在では、それだけで顎関節症を説明することはできないとされています。

顎関節そのものの状態、筋肉への負担、食いしばりなどの習慣、ストレスや睡眠、痛みに対する神経系の働きなど、複数の要因が関わることがあります。

 

① 顎を動かす筋肉への負担

顎を動かす主な筋肉には、咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋などがあります。

これらは、食べ物を噛む、口を開閉するといった動作に関わっています。

長時間の食いしばりや歯ぎしり、繰り返される負担によって筋肉に痛みが生じると、顎を動かすことがつらくなる場合があります。

また、咬筋や側頭筋に生じた痛みが、歯やこめかみ、耳の周辺に広がって感じられることもあります。

 

 

② 顎関節内部の問題

顎関節には、骨同士の動きを滑らかにする「関節円板」という組織があります。

この関節円板の位置や動きに問題が生じると、口を開閉するときに音がしたり、顎の動きが制限されたりすることがあります。

また、関節の炎症や変形が痛みに関わっている場合もあります。

こうした関節内部の問題が疑われる場合には、歯科や口腔外科での評価が重要です。

 

 

③ 首や頭部との関係

顎を動かすとき、私たちは顎だけを動かしているわけではありません。

頭や首の位置、周囲の筋肉の働きも、顎の運動に関わっています。

顎関節症の方では、首や肩の痛み、頭痛などを併せ持つことも少なくありません。

ただし、姿勢の悪さが顎関節症の直接的な原因とは限りません。

当院では、顎の動きと首・頭部の状態を確認し、関連している問題がないかを調べていきます。

 

 

④ 痛みを調節する神経の働き

顎や顔面の感覚には、「三叉神経」という脳神経が深く関わっています。

顎の筋肉や関節から伝わる感覚情報は、三叉神経などを通じて脳幹へ伝えられ、脳で処理されます。

また、脳には痛みの伝わり方を調節する仕組みがあります。

痛みが長期間続くと、こうした神経系の反応が変化し、痛みを感じやすい状態になることがあります。

そのため、慢性的な顎の痛みでは、筋肉や関節の状態だけでなく、神経系の働きを含めて考えることも大切です。

 

 

はる鍼灸整骨院の顎関節症に対する施術
 

当院では、顎を無理に動かしたり、痛む部分だけを施術したりするのではなく、検査で確認できた問題に合わせて施術を組み立てています。
 

1.顎の動きと筋肉の状態を詳しく確認

まず、いつから症状があるのか、どのような動作で痛むのか、これまでの治療経過などを伺います。

そのうえで、口の開き具合、開閉時の顎の動き、咬筋や側頭筋などの圧痛、首の動きなどを確認します。

顎が左右どちらかに偏って開く場合や、筋肉を押すことで普段の痛みが再現される場合など、検査で得られる情報を施術に役立てます。

 

2.顎や側頭部、首の筋肉への鍼施術

顎関節症では、顎を動かす筋肉に強い緊張や圧痛がみられることがあります。

当院では、咬筋や側頭筋、必要に応じて首や肩の筋肉などを評価し、鍼による施術を行います。

筋肉の緊張や痛みの軽減を図りながら、顎の動かしやすさに変化があるかを確認していきます。

鍼が苦手な方には、刺激量を調整し、無理のない方法をご提案します。

 

 

3.三叉神経や神経系の働きにも着目

顎や顔面の感覚を伝える三叉神経は、痛みの情報を脳へ伝える重要な役割を担っています。

そして、顎の痛みが慢性化している場合には、脳や脳幹、脊髄などの痛みの調節機構が関係している可能性があります。

当院では必要に応じて、顔面の感覚、眼球運動、姿勢やバランスなど、神経系の働きを確認する検査も行っています。

こうした評価を参考に、顎周囲だけでなく、頭部や四肢への鍼刺激などを組み合わせることがあります。

ただし、これらの検査だけで痛みの原因となる脳の部位を特定できるわけではありません。

施術前後の痛みや動きの変化を確認しながら、患者さんに合った方法を考えていきます。

 

 

4.日常生活での顎への負担も確認

顎関節症では、日常生活の何気ない習慣が負担になっている場合があります。

例えば、仕事中の食いしばり、頬杖、長時間のガムの咀嚼などです。

また、睡眠の状態やストレスが、歯ぎしりや筋肉の緊張に関わっていることもあります。

当院では、こうした日常生活の背景についてもお話を伺い、無理なく取り組めるセルフケアをお伝えしています。

歯科で治療を受けている方もご相談ください

顎関節症の治療には、歯科や口腔外科での診察が重要です。

関節円板の問題や関節の炎症、変形などが疑われる場合には、画像検査が必要になることもあります。

また、マウスピースによる治療や運動療法、薬物療法などが選択される場合もあります。

当院では、歯科治療の代わりに噛み合わせを調整したり、顎関節の構造そのものを治したりすることはできません。

一方で、顎の筋肉の痛みや周辺の筋緊張、首・頭部の動きなど、鍼灸によるアプローチを検討できる部分もあります。

歯科での治療と鍼灸は、必ずしもどちらか一方を選ぶものではありません。

現在受けている治療を大切にしながら、身体の状態に合わせてできることを考えていきます。

顎の痛みと頭痛・耳の症状について

顎関節症の方の中には、頭痛や耳の周りの痛み、耳の違和感などを訴える方もいらっしゃいます。

顎や顔面、側頭部には、三叉神経をはじめとする感覚神経が分布しており、痛みの伝達経路にも関連があります。

そのため、顎の筋肉や関節の問題が、顎から少し離れた場所の痛みとして感じられる場合があります。

ただし、頭痛や耳鳴り、耳の閉塞感などが、すべて顎関節症によって起こるわけではありません。

耳鼻咽喉科や神経内科などでの検査が必要な場合もあります。

当院では、こうした可能性も考慮しながら、顎の問題とその他の症状を区別して評価することを大切にしています。

 

 

 

最後に

食事をする。会話をする。大きく口を開けて笑う。

顎の調子が悪くなると、それまで当たり前にできていたことが、少しずつ負担になっていきます。

痛みが長引き、口を動かすこと自体が不安になっている方もいらっしゃると思います。

顎関節症は、必ずしも一つの原因で起こるものではありません。

筋肉に負担がかかっているのか。

関節内部の問題があるのか。

痛みを感じる神経系の働きが関係しているのか。

その背景は、一人ひとり異なります。

当院では、まずお話を伺い、身体を調べ、今の状態に合わせた施術を考えていきます。

すべての顎関節症が鍼灸で改善するわけではありませんが、顎周囲の筋肉や痛みの状態など、確認できることはあります。

「どこへ行っても変わらなかった」

そんな顎の不調にも、もう一度、向き合ってみませんか。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 歯科をまだ受診していません。施術を受けられますか?

A:可能ですが、まず歯科・口腔外科での検査を推奨します。
骨や関節円板の損傷など、画像での評価が重要な場合があります。
器質的異常がない場合には、当院の“機能面のアプローチ”が適応となります。

 

Q. どれくらい通いますか?

A:平均6〜10回で痛みや可動域の改善がみられる方が多いです。

 

Q. 顎だけではなく、首や肩も治療しますか?

A:はい。顎は全身バランスの影響を強く受けます。体全体を整えます。

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