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はじめに

こんにちは。
はる鍼灸整骨院の島井です。

今回は、突然発症した強い肩の痛みにより、
・夜も眠れず
・仕事にも集中できず
・「五十肩ですね」と言われたものの、先が見えず不安を抱えていた

40代・建築デザイン会社役員の男性の回復までの物語をご紹介します。

「五十肩」と聞くと、
「年齢のせい」
「そのうち治る」
「我慢するしかない」

そんなイメージを持たれる方も多いかもしれません。
ですが、この症例はそれだけでは説明できない、とても“神経学的”な背景を持っていました。

ある日の午後、違和感から始まった
 

発症は、1週間前の仕事中の昼過ぎでした。

「左肩の後ろに、なんとなく違和感があるな…」

最初はその程度だったそうです。
しかし、その夜になるにつれて違和感ははっきりとした痛みへと変わっていきました。

翌朝。
目が覚めた瞬間、異変に気づきます。

「……動かせない」

左肩は強く痛み、腕を上げるどころか、ほんの少し動かすだけでも激痛が走る状態でした。

 

 

 

整形外科で告げられた言葉
 

その日は仕事を休み、整形外科を受診。
レントゲン、MRIと一通りの検査を受けましたが、

・骨に異常なし
・筋肉や腱の断裂もなし

医師から告げられた診断は、

「肩関節周囲炎、いわゆる五十肩ですね」

痛み止めの注射を受け、ロキソニンを処方され帰宅。
確かにじっとしていれば疼きは少し和らぐ。
しかし、動かせば激痛。

薬が切れる夜になると、
ズキズキと疼き、寝返りのたびに目が覚める。

「寝ていても、起きていても、つらい」

二の腕にまで広がる重だるさ。
眠れない日が続き、疲労はどんどん蓄積していきました。

 

 

 

仕事にも支障が出始める
 

1週間、様子を見ましたが大きな変化はありません。

・パソコン作業がつらい
・デスクに左腕を乗せるだけでも痛む
・集中力が落ちる

それを見かねた会社の社員さんから、当院を紹介され来院されました。

初診時。
お顔は明らかに疲弊しており、睡眠不足と痛みのダブルパンチが伝わってきました。

 

 

 

初診時の状態 「典型的な急性期五十肩」
 

問診と検査を進めていくと、状態はかなり厳しいものでした。

・可動域:全方向 10度以下
・動かそうとすると強い疼痛
・夜間痛あり

まさに五十肩の急性期。

触診をすると、
棘下筋に明確なジャンプサインが確認できました。

この段階では、
「動かす」「鍛える」「無理に可動域を広げる」
これらはすべて逆効果になります。

 

 

 

まずは“鎮める”ことが最優先
 

急性期の五十肩で最も重要なのは、
痛みを抑え、炎症と過敏な神経を落ち着かせることです。

そこで選択したのが、灸治療でした。

・なぜお灸なのか
・どんな効果が期待できるのか
・火傷などのリスクはどうか

一つひとつ丁寧に説明し、
納得いただいた上で施術を行いました。

週2回のペースで通院していただくことに。

初めてのお灸ということで、最初は少し緊張されていましたが、

「思ったより怖くないですね」
「独特だけど、なんだか落ち着く感じがします」

そんな言葉が印象的でした。

 

 

 

夜が眠れた 最初の変化

2回目の来院時、こんな報告を受けました。

「初回の施術を受けた日から、夜の痛みが半分くらいになって、久しぶりによく眠れました」

これは非常に重要なポイントです。
睡眠が回復し始めたということは、
脳と神経の“回復スイッチ”が入り始めたサインでもあります。

 

 

 

5回目——夜間痛は消えた、しかし…
 

施術を重ね、5回目の頃には

・夜間痛:消退
・睡眠:安定

ここまで来ました。
しかし、

・動かしたときの痛み
・可動域制限

これらはまだ強く残っていました。

そしてこの頃から、痛みの性質に変化が現れ始めます。

 

 

 

痛みが「移動」した
 

当初、強かった棘下筋周辺の圧痛は消失。
代わりに、

・肩関節前面
・肩峰下

にジャンプサインが現れるようになりました。

「同じ肩なのに、痛む場所が変わっている」

これは偶然ではありません。

 

 

 

ここで神経学的検査を実施
 

この時点で、
神経学的な関与を強く疑い、検査を行いました。

背景には、

・約3週間続いた睡眠不足
・強い痛みによるストレス

によって、脳が疲弊している可能性が考えられたからです。

眼球運動検査

サッケードで明らかなオーバーシュート。
特に左方向で制動が効かず、微調整ができない所見。

小脳検査

・ロンベルグ:動揺あり
・片側立位:不安定
・継足歩行:明らかなふらつき

顔面感覚

痛覚に左右差を認めました。

 

 

 

痛みは「肩」だけの問題ではなかった
 

これらの所見が示していたのは、

・小脳機能の低下
・感覚入力と運動出力の調整不全
・下行性調整系の破綻

つまり、
肩そのものよりも、脳と神経の疲労が痛みを長引かせていた可能性です。

痛みが移動したのも、
「炎症が広がった」のではなく、
脳内での痛みのマッピングが変化した結果と考えられます。

 

 

 

鍼治療 × 機能神経学アプローチへ
 

ここから施術方針を切り替え、

・局所への鍼治療
・感覚入力の再統合
・小脳・脳幹レベルへの機能神経学的アプローチ

を組み合わせていきました。

施術を重ねるごとに、

・痛みは徐々に軽減
・可動域も少しずつ回復
・動かすことへの恐怖感が減少

明らかな変化が現れていきました。

 

 

 

15回目——痛みは消え、肩は元に戻った
 

15回目の施術時、

・痛み:完全に消失
・可動域:左右差なし、正常

仕事にも支障はなく、
夜も問題なく眠れているとのこと。

あの時の疲弊した表情はなく、
穏やかな笑顔でこう言われました。

「最初は肩だけの問題だと思っていましたが、
 “脳が疲れていた”と言われて、すごく腑に落ちました」

 

 

 

おわりに——五十肩は「年齢」だけではない
 

五十肩は、
決して「年齢のせい」だけで起こるものではありません。

・睡眠
・ストレス
・痛みによる神経疲労
・脳の調整機能

これらが複雑に絡み合い、
結果として「肩の痛み」として表に出てくることがあります。

痛みが長引いている方、
場所が変わる、説明がつかない違和感がある方。

それは身体からのサインかもしれません。

 


参考・出典文献

  1. Neviaser AS, Hannafin JA. Adhesive capsulitis: a review of current treatment. Am J Sports Med.

  2. Moseley GL. Pain, brain and fear. Pain.

  3. Purves D et al. Neuroscience. Sinauer Associates.

  4. Kandel ER et al. Principles of Neural Science. McGraw-Hill.

  5. Shacklock M. Clinical Neurodynamics. Elsevier.


 

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