
こんにちは。「はる鍼灸整骨院」の院長、島井です。
毎朝、布団から出ようとしても体が重く、頭がくらくらして起きられない。
無理に立ち上がろうとすると心臓がバクバクして、息苦しくなってしまう…。
そんな状態が続き、学校に行けなくなってしまった中学生の男の子が、当院に来院しました。
「怠けてるんじゃないの?」
「気合いでなんとかなるでしょ」
そんな心ない言葉に、本人も親御さんも傷ついていました。
でもこれは“心の問題”ではなく、れっきとした“神経系の機能不全”なのです。
今回は、「起立性調節障害(OD)」と呼ばれるこの状態に対し、神経調整によってどのように回復していったか、その症例を中心に、神経学的なメカニズムも交えながらわかりやすく解説していきます。