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それは、ある静かな夜から始まりました。

60代の男性。
長年、不動産業を営んできた方です。

仕事柄、人と会う機会も多く、交渉や契約、管理業務などで忙しい日々を送っていました。

特にその時期は、不動産の繁忙期。毎日のように物件の案内、契約、書類作成が続き、帰宅はいつも遅くなっていました。

そしてその夜も、疲れ切った体でようやく布団に入った瞬間でした。

静かな部屋の中で

「ブーン……」

低く、かすかな音が聞こえてきたのです。

最初は気にも留めませんでした。


冷蔵庫のコンプレッサーか何かだろう、そう思ったのです。

しかし、数分後。

「……?」

音が止まりません。

むしろ、静かなほどはっきり聞こえる。

そして気づきました。

音は外ではなく、左耳の中から鳴っている。

 

これが、彼の耳鳴りの始まりでした。



静かな場所ほど響く低音の耳鳴り

 

その耳鳴りは、いわゆる高い「キーン」という音ではありませんでした。

低音の
「ブーン」という振動音。

例えるなら

・冷蔵庫のモーター音
・遠くで鳴るエンジン音
・変圧器の低い振動音

そんな種類の音でした。

昼間は忙しくしているため、ほとんど気になりません。
しかし、夜になると事情は変わります。

静かな寝室。

電気を消し、布団に入ると

「ブーン……」

音が浮かび上がるのです。

次第に、彼は眠ることが怖くなっていきました。

 

 

 

さらに現れた「音の痛み」

 

耳鳴りが出始めてから、数週間が過ぎたころ。

もう一つの変化が現れました。

テレビの音が

うるさい。

以前は普通に聞けていた音量が、なぜか耳に刺さるように感じます。

家族がテレビを見ていると

「ちょっと音下げてくれない?」

そう頼むことが増えました。

それだけではありません。

・食器が触れ合う音
・袋が破れる音
・金属が当たる音

こうした音が

「痛い」と感じるようになったのです。

これは聴覚過敏
と呼ばれる状態です。

 

 

 

耳鼻科での検査

 

心配になった彼は耳鼻科を受診しました。

聴力検査
鼓膜検査
耳の画像検査

しかし結果は

「特に異常はありません」

医師は言いました。

「耳鳴りはストレスでも起きます」
「様子を見ましょう」

薬を処方されましたが、症状は変わりませんでした。

夜は相変わらず

「ブーン……」

という音。

眠りも浅く

・中途覚醒
・寝ても疲れが取れない

という状態が続きました。

そんな時、家族の紹介で当院に来院されました。

 

 

 

初診で感じた「違和感」

 

初めてお会いした時の印象は

とても真面目な方。

そして、どこか神経が張り詰めているような雰囲気がありました。

詳しくお話を伺うと

・繁忙期で睡眠不足が続いていた
・仕事のプレッシャー
・慢性的な疲労

これらが重なっていました。

そこで当院では、耳だけでなく

身体全体の神経機能の検査

を行いました。

すると、いくつもの特徴的な所見が現れました。

 

 

 

検査で見えてきた身体の変化

 

検査では次のような反応が見られました。

聴覚検査

・リンネテスト左右差
・ウェーバーテスト左右差

自律神経系

・血圧左右差
・酸素飽和度左右差
・瞳孔不同

脳神経

・顔面痛覚左右差
・輻輳反射左右差

眼球運動

・パースートにサッケード混入
・視点静止時オーバーシュート

筋緊張

・左胸鎖乳突筋の強い緊張

平衡機能

・閉眼ロンベルグ動揺大
・片脚立位不安定
・タンデム歩行動揺
・鼻指鼻試験左右差
・オルタネイト左右差

これらを総合すると

耳だけの問題ではない

ことが見えてきました。

 

 

 

本当の原因は「小脳疲労」

 

身体の状態を総合的に考えると、浮かび上がってきたのは

小脳機能の低下

でした。

小脳は

・平衡感覚
・運動調整
・感覚統合

を行う重要な場所です。

過労や睡眠不足が続くと、小脳の働きが低下することがあります。

小脳が疲れると、身体は代償しようとします。

その結果

首の筋肉が過剰に働く。

特に今回、強く緊張していたのが

胸鎖乳突筋

でした。

 

 

 

首の緊張と自律神経の関係

 

胸鎖乳突筋の周囲には

頚部交感神経節

があります。

ここが過敏になると

・顔面感覚過敏
・瞳孔不同
・自律神経の乱れ

が起こります。

さらにもう一つ重要な要素があります。

それが

三叉神経

です。

三叉神経は

・顔の感覚
・耳周囲の感覚
・鼓膜の筋肉

にも関係しています。

この協調が崩れると

鼓膜張筋の調整異常

が起こります。

すると

・音が大きく感じる
・音が痛い
・耳鳴り

が起こるのです。

つまり今回の症状は

耳の病気ではなく

神経ネットワークの疲労

と考えられました。

 

 

 

治療のスタート

 

治療は

週1回

から開始しました。

主な施術は

・BASE調整
・顔面刺鍼
・頚部刺鍼
・四肢末端刺鍼
・機能神経学アプローチ

です。

目的は

自律神経の安定
小脳機能の回復
頚部筋緊張の解除

でした。

 

 

 

最初の変化

 

3回目の治療の後。

患者さんが言いました。

「耳鳴りが小さくなった気がします」

完全ではありません。

しかし

音の圧が減った

と言います。

これは大きな変化でした。

 

 

 

眠りが変わる

 

6回目の治療。

今度は睡眠に変化が現れました。

「最近、途中で起きなくなりました」

睡眠は神経回復にとって重要です。

ここから回復は加速していきました。

 

 

 

耳鳴りが遠のく

 

9回目の治療。

「そういえば最近、耳鳴りを忘れている時間があります」

耳鳴り治療では

「忘れる時間が増える」

ことが回復のサインです。

そして

 

 

 

13回目の治療

 

患者さんは笑いながら言いました。

「そういえば、もう鳴ってないですね」

3カ月続いた

「ブーン」

という音は

完全に消えていました。

 

 

 

現在

 

現在は

月1回のメンテナンス

で通院されています。

耳鳴りは再発していません。

そして何より

よく眠れるようになった

と言われています。

 

 

 

耳鳴りは「耳だけの問題ではない」

 

耳鳴りというと

耳の病気

と思われがちです。

しかし実際には

・脳
・神経
・筋肉
・自律神経

などが複雑に関係しています。

特に

過労 + 睡眠不足

は神経機能を大きく低下させます。

耳鳴りは

身体からの警告

なのかもしれません。

もし

・原因不明の耳鳴り
・音が痛い
・検査で異常なし

と言われた場合。

身体全体の神経機能を見直すことで
改善の可能性が見つかることがあります。

 

 


出典

・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
耳鳴診療ガイドライン

・Baguley D. et al.
Hyperacusis and tinnitus: clinical overview.

・Levine RA
Somatic tinnitus mechanisms.

・Schmahmann JD
The cerebellum and cognition

・Goadsby PJ
Trigeminal autonomic connections


 

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