30代男性の腰痛回復ストーリー

こんにちは。枚方市の「はる鍼灸整骨院」院長の島井浩次です。
ある朝、目を覚まし、何気なく体を起こそうとした瞬間。
“ギクッ”と走った鋭い痛みで、声にならない声をもらした男性がいました。
前日は仲間とゴルフを楽しみ、心地よい疲れとともに眠りについたはずなのに、翌朝にはまるで別人のように腰が動かない。
「どうして?昨日までは元気だったのに……」
これは、そんな“突然の腰痛”に襲われた30代男性の物語。
検査では「異常なし」と言われながらも、なぜか消えない朝の痛み。
その謎を解き明かし、再び笑顔で過ごせるようになるまでの過程をご紹介します。
いつもと違う朝
ある朝、目覚ましを止めて「さて、起きよう」と体を起こしたその瞬間。
腰に鋭い痛みが走り、「あっ……」と声に出してしまった彼。
隣で眠る奥さんが心配そうに顔を向け、「大丈夫?」と聞きます。
「うん、ちょっと腰が……」
でもその“ちょっと”が、彼の朝を一変させました。
その前日はゴルフを仲間と楽しみ、風を感じながらストレスを発散できる素敵な一日だったはず。
それが、朝になると全く動きたくなくなるほどの痛みと向き合う時間の始まりになってしまったのです。
骨には異常なし。でも痛みはある。
数日経っても朝の痛みは消えず、彼は整形外科を受診。
レントゲンの結果は「骨には異常なし」。
処方された痛み止めと湿布での対処を勧められました。
一瞬ほっとしたものの、心の中には「じゃあ、なぜこんなに痛いんだろう?」という疑問と不安が残りました。
薬を使えば楽になるけれど、根本から治っているわけではない…。
日中はふしぎと楽。でも…。
不思議なことに、朝のつらさとは裏腹に、日中は比較的落ち着いている時間が多くありました。
デスクに向かって仕事をしているとき、腰の痛みを忘れていることもしばしば。
だけど、夜が近づくと気持ちも体もざわついてきます。
「明日の朝はどうかな…」という不安が彼を眠り浅くさせ、趣味や家族との時間にも影を落としていきました。
はる鍼灸整骨院との出会い
そんなある日、彼はスマホで「朝 腰 痛い」と検索。その中で当院のブログにたどり着きました。
症例報告の記事がどれも丁寧で、「私の話を聞いてもらえそうだ」と感じたのだそうです。
「ここなら何か変わるかも」
そんな思いで、施術を受けることを決め、土曜日に来院をしてくださいました。
検査でみえた“揺れ”とトリガーポイント
初診時、体のバランスを見る検査をすると、彼の体は思った以上に“揺れて”いました。
立ち姿勢、片脚で立つテスト、歩き方など様々な動きで、しっかりと身体が安定していないことが確認されました。
さらに、腰やお尻の筋肉(中殿筋・梨状筋)の“トリガーポイント”にも痛み反応が。
触られると、腰から足にかけて電気が走るような感覚が広がる箇所もあり、「ここが原因ですね」とお伝えしました。
施術内容:鍼 + 神経のアプローチ
具体的には…
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トリガーポイント鍼治療
凝り固まった筋肉のスイッチをピンポイントで狙い、刺激を入れることで緊張をとっていきます。 -
機能神経学的アプローチ
単に筋肉をほぐすだけでなく、神経の働きや体の感覚の協調性を高めることも重視。
例えば目やバランスに関する運動を取り入れて、体全体の安定性を取り戻してもらいました。
最初は視線を動かすだけでぐらついたりしましたが、回を重ねるごとに「揺れ」が減っていき、本人自身も「なんか体が落ち着く感じがする」と感じるようになったんです。
少しずつ戻ってきた日常
3回目あたりで「朝の痛みが少しやわらいでる気がします」とのこと。
6回目には、「呻くほどの痛みではなくなりました」と笑顔も見えるように。
朝食を家族と囲むときの表情、子どもたちとの会話にも痛みの影が薄れていきました。
そして9回目の施術後、彼はこう言いました。
「先生、もう大丈夫です。あの朝の痛みはすっかり消えました。」
その言葉を聞いたとき、私もとても嬉しかったです。
身体の声を大切に
今回のケースでわかったのは、痛みの原因が必ずしも骨や関節の異常とは限らない、ということ。
筋肉のトリガーポイントだったり、神経のバランスの乱れだったり。
“朝だけ痛い”という不思議な現象も、夜の回復過程における体の調整がうまく行えていないことが背景にあることが多いのです。
身体は静かに、でも確実にサインを出しています。
「揺れ」「筋肉の過敏」「朝の鋭い痛み」
これらは無視していいメッセージではありません。
もしあなたが、
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朝だけ腰がつらい
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レントゲンや検査で「異常なし」と言われたけど、不安が残る
そんな思いを抱えているなら、どうぞひとりで抱え込まずにご相談ください。
あなたの身体には、痛みを引き起こす“理由”があります。
一緒に、その理由を見つけて、趣味や日常を心から楽しめる朝を取り戻していきましょう。