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はじめに

 

はじめまして。大阪府枚方市にある「はる鍼灸整骨院」の院長、島井浩次です。

当院には、長時間の立ち仕事や職人仕事で腰痛や坐骨神経痛に悩まれている方が多く来院されます。

特に料理人や職人さんの場合、

「腰痛くらいで仕事を休めない」
「お客さんに心配をかけるわけにはいかない」

と、笑顔の裏で痛みを隠し続ける方が少なくありません。

今回ご紹介するのは、割烹料理店を営む40代男性店主の回復ストーリーです。

「お客さんに気づかれないように」と痛みを隠しながら立ち続けた料理人が、どのようにして腰痛と坐骨神経痛から解放されたのか。その道のりをお話しします。

 

 

「料理人としての誇り」と「体の悲鳴」

「腰が痛くなったのは、もう10年以上前からなんです。でも、自分の店を始めてからは本当にひどくなりましたね…」

そう語るのは、京都の老舗料亭で10年修行を積み、独立して8年、自分の割烹料理店を切り盛りするHさんです。
 

10時間立ちっぱなしが当たり前の毎日

朝7時、近隣の市場へ仕入れに行き、帰ればすぐ仕込み。

魚をおろし、出汁を引き、野菜を刻む。気がつけば昼食もとらず夕方まで立ちっぱなしです。

夜はお客さんが来店し、料理を出しながら笑顔で会話。

お客さんが帰るのは22時を回ることも多く、そこから後片付け。

「仕入れも仕込みも接客も全部自分でやりたかったんです。自分の店ですから。」

その「職人気質」が、Hさんの腰に大きな負担をかけ続けていました。

 

 

 

「笑顔の裏で」隠し続けた痛み

Hさんは、腰の重だるさを感じながら調理台に立ち、坐骨神経痛のようなピリッとした痛みが太ももからふくらはぎに走る日もあったといいます。

「包丁を握りながらも、立つだけで脚に電気が走るような痛みがある日もありました。

でも、お客さんにそんな顔を見せるわけにはいかないんです。

『大丈夫ですか?』なんて言われたら、料理人として終わりだと思ってました。」

お客さんが笑顔で「おいしかった」と言ってくれる、その一言だけが支えだったそうです。

 

 

 

整形外科で「骨に異常なし」

痛みが強くなったHさんは整形外科を受診しました。

「レントゲンでは骨や椎間板に問題はありませんね。湿布と痛み止めで様子を見ましょう。」

結果はよくある「異常なし」。

しかし、湿布や痛み止めでは痛みをごまかせても、根本的には何も変わらない日々が続きました。

 

 

 

初めての鍼灸治療への決断

そんなHさんが当院を訪れたのは、知人から「立ち仕事の腰痛なら一度試してみたら」と勧められたことがきっかけでした。

「正直、半信半疑でした。でも、これ以上痛いまま仕事するのは嫌だったので…」

と来院を決意されました。

 

 

 

体を診ると見えてきた「意外な原因」

初診で体を確認すると、次のような特徴的な所見がありました。
 

  1. 腰部から臀部に強い圧痛
    特に中臀筋・梨状筋にトリガーポイント(痛みを引き起こす筋肉のしこり)がありました。

     

  2. 股関節・骨盤の可動性低下
    長時間立ちっぱなしにより、骨盤周囲の筋肉が硬く、関節の動きが悪い状態でした。

     

  3. 呼吸が浅く、腹圧が弱い
    疲労とストレスで横隔膜や腹筋群がうまく働かず、腰への負担が増えている状態でした。

     

「腰が悪い」と思い込んでいたHさんですが、痛みの本当の原因は腰だけでなく、臀部や股関節、呼吸機能の低下にあったのです。

 

 

 

施術の流れと変化


① トリガーポイント鍼治療

  • 臀部の梨状筋・中臀筋、腰部の多裂筋に鍼を行い、痛みを引き起こしている筋肉の緊張を緩めました。
     
  • 特に坐骨神経痛様の症状は、梨状筋のトリガーポイントを解放することで改善が早く見られました。

 

② 機能神経学的アプローチ

  • 股関節や骨盤の運動調整を目的に、関節可動域を改善する手技を実施。
     
  • 呼吸が浅くなっていたため、横隔膜と腹横筋を活性化する呼吸トレーニングも指導しました。

     

③ 日常生活のアドバイス

  • 長時間立ちっぱなしを避けるのは難しいため、仕込み中にできる簡単な骨盤ストレッチ調理台の高さ調整を提案しました。

 

 

 

Hさんの変化

施術開始から2週間、週1回ペースで通院していただきました。

3回目の施術後には坐骨神経痛様のピリッとした痛みが軽減し、

5回目の頃には「立っていても腰の重だるさが減ってきた」と実感されました。

「最近、包丁を握っていても腰を気にせず動けるようになりました。お客さんと会話を楽しむ余裕が戻ったんです。」

Hさんの笑顔は、以前よりもずっと自然なものでした。

 

 

 

まとめ——「体を大事にすることも仕事のうち」

料理人や職人の方は、「お客さんのため」「仕事のため」と自分の体を後回しにしがちです。

でも、体を守ることは仕事を続けるために必要な投資です。


Hさんも「もっと早く体をケアしておけばよかった」とおっしゃっていました。

もし、あなたも「笑顔の裏で痛みを隠している」なら、

ぜひ一度体を労わる時間を作ってみてください。

 

 


参考文献

  • Travell JG, Simons DG. Myofascial Pain and Dysfunction: The Trigger Point Manual.

  • Dommerholt J, Fernández-de-las-Peñas C. Trigger Point Dry Needling.

  • Budgell B. "Reflex effects of subluxation: the autonomic nervous system." J Manipulative Physiol Ther. 2000.

  • Korr IM. "The neural basis of the osteopathic lesion." J Am Osteopath Assoc. 1947.


 

 

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