腰痛と自律神経


自律神経とは何か?

自律神経とは、私たちの意思とは無関係に、体の内側の働きを調整する神経系のことです。

心拍数、呼吸、血圧、消化、体温などを自動的にコントロールしており、生命を維持するために欠かせない存在です。

自律神経には「交感神経」「副交感神経」の2つがあり、これらがバランスよく働くことで、体と心の安定が保たれています。

ところが、ストレスや疲労、生活習慣の乱れなどによってこのバランスが崩れると、筋肉の緊張や血流障害、内臓の働きの低下などが起こり、それが腰痛を引き起こす一因になるのです。



自律神経の乱れが腰痛を悪化させる仕組み

たとえば、ストレスで交感神経が優位になると、筋肉が常に緊張した状態になり、特に腰回りの筋肉が硬くなります。これによって血行が悪くなり、酸素や栄養が筋肉に届きにくくなると、疲労物質が蓄積され、痛みが強まります

また、自律神経の乱れは内臓の働きにも影響を与え、腸の動きが悪くなることで下腹部の張りや不快感が出現し、それがさらに腰への負担を増すケースもあります。

さらに、慢性的な痛みそのものがストレスとなり、自律神経のバランスをさらに崩す「悪循環」に陥ってしまうこともあります。

 

めまい

めまいは、単に耳の問題だけではなく、「視覚・前庭感覚・深部感覚」という三つの感覚の連携が崩れることでも生じます。

実は首こりと自律神経は密接な関係がある


現代人の多くが「首のこり」や「肩の張り」を感じている中で、それが単なる筋肉疲労ではなく、めまいや動悸、息苦しさといった「自律神経症状」と密接に関係していることをご存知でしょうか。

実は、頸部(首)の筋肉は、体の平衡感覚や自律神経の働きとも深く関わっています。

本稿では、頸部筋の緊張がどのように自律神経系に影響を与えるのか、さらにその背後にある前庭機能(平衡感覚を司る機能)や前庭反射との関連を踏まえて、鍼灸や機能神経学的アプローチの有効性を解説します。


 

神経系と酸素:命のネットワーク


呼吸は生きるための基本であり、神経系にとっても最も重要なパートナーです。

何気ない呼吸にも、私たちの脳と身体を守る壮大なメカニズムが潜んでいます。
 

神経系は、体のあらゆる働きを統合し、調整する「司令塔」のような存在です。

運動、感覚、記憶、感情、自律機能など、私たちが無意識に行っていることの多くが神経系によって制御されています。

これらの機能を維持するために、神経細胞(ニューロン)は常に大量のエネルギーを必要とします。

そしてこのエネルギーの産生には、酸素が不可欠です。酸素は、ミトコンドリアでのATP(エネルギー通貨)の合成に使われます。

神経細胞は代謝が非常に活発なため、酸素の供給が数分でも絶たれると、不可逆的な損傷が生じます。


 

陰部神経痛(Pudendal Neuralgia)とは?


陰部神経痛(Pudendal Neuralgia)とは、骨盤の深部にある「陰部神経」が刺激・圧迫・炎症などにより障害されて起こる痛みの総称です。

この神経は仙骨(背骨の下のほう)から出て、肛門・会陰部・性器の周辺に感覚や一部の運動を供給しています。

そのため、陰部神経が異常をきたすと、日常生活に支障をきたすほどの痛みや違和感が生じます。


 

「舌痛症」と筋肉のトリガーポイント
見逃されがちな原因と鍼治療の可能性


舌痛症とは?

舌痛症(Burning Mouth Syndrome: BMS)は、明確な原因がないにもかかわらず舌や口腔内に焼けるような痛みや違和感が持続する慢性疾患です。

特に中高年の女性に多く、舌の先端や側縁、口蓋などにチクチク、ピリピリ、灼熱感を感じることが一般的です。

見た目には異常がなく、口腔外科や耳鼻科を受診しても「異常なし」と診断されることが多いため、患者さんは大きなストレスを抱えやすいのが特徴です。


 

原因が分からない歯の痛み

 

歯の痛みと聞くと、多くの人は虫歯や歯周病などの歯科的な問題を思い浮かべるでしょう。

しかし、歯に異常が見られないにもかかわらず痛みを感じるケースがあります。

こうした「非歯原性歯痛」の一因として注目されているのが、咬筋(こうきん)にできるトリガーポイントです。

私たちは普段、意識することなく呼吸をしています。

しかし、この何気ない呼吸には、自律神経を整える大きな力があります。

呼吸と自律神経は密接に関係しており、呼吸を意識的にコントロールすることで、自律神経のバランスを整えることができるのです。

 

現代人の生活に欠かせないスマートフォンですが、その長時間使用が心身に与える影響は大きく、とくに自律神経系への負荷が問題視されています

自律神経は交感神経と副交感神経から成り、私たちの心拍、呼吸、体温、消化などを無意識に調整している重要な神経系です。

スマートフォンの使い方や環境によって、そのバランスが大きく乱れる可能性があります。

 

機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia、FD)は、胃の痛みや不快感、食後の膨満感、早期満腹感などの症状が続く病気ですが、検査をしても明確な異常が見つからないのが特徴です。

 

原因はストレスや自律神経の乱れ、胃の運動機能の低下などが関係していると考えられています。そこで注目されているのが「鍼灸」と「機能神経学」です。

 

これらがなぜ有効なのか、わかりやすく解説します。

 

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