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公開日:2022.01.06
更新日:2025.05.27
記載内容は院長 島井浩次が執筆・監修しています。
顔面神経麻痺とは、主に顔の筋肉を動かす第7脳神経(顔面神経)が障害されることで、顔の片側に麻痺が起こる状態です。
代表的なものに「ベル麻痺」や「ラムゼイ・ハント症候群(帯状疱疹ウイルス関連)」があります。
突然の発症で日常生活に支障をきたすだけでなく、精神的なストレスや表情筋の使い方の異常によって後遺症が残ることもあるため、早期かつ的確な対応が重要です。
このような症状に対して、鍼灸治療と機能神経学的リハビリは、従来の薬物治療や自然経過を補完する形で、神経機能の回復を促進する可能性のある治療法として注目されています。
鍼灸では、患部周辺の経穴(ツボ)や、神経走行に関連した部位に鍼を施すことで、局所の血流を改善し、組織の修復を促進します。
特に顔面神経は耳の後ろから顔面に広がっているため、「翳風(えいふう)」や「頬車(きょうしゃ)」などの経穴に施術することで、顔面筋の緊張を調整し、表情筋の萎縮予防に効果が期待できます。
また、鍼刺激には中枢神経への遠隔的な影響(求心性入力)があることもわかっており、脳幹レベルでの神経機能調整が起こることで、自然治癒力の促進や副交感神経優位な状態を作り出すといった全身的効果も見込めます。
機能神経学(Functional Neurology)は、神経系全体の「働き方」に着目し、神経回路の再教育・再活性化を目指すリハビリ的アプローチです。
顔面神経麻痺では、神経のダメージにより「表情筋の使い方を忘れてしまう」状態になることがあります。
このとき、眼球運動や顔面の表情運動、鏡を使ったフィードバックトレーニングなどを用いることで、大脳皮質(一次運動野)と脳幹(顔面神経核)間の連携を再構築することが可能になります。
また、脳が「顔を動かす感覚」を正しく再学習するためには、左右の表情筋の協調や視覚・聴覚といった感覚入力の統合も必要であり、機能神経学はその調整にも有効です。
鍼灸治療によって身体の環境(血流、筋緊張、自律神経)を整え、機能神経学で脳と神経の使い方を再構築する。
両者を併用することで、神経の再生環境が整いやすくなり、より早期の機能回復や後遺症の予防が期待できます。
特に発症初期には、リラックス状態を作ることや、過度な代償運動(無意識の癖)を防ぐことが重要であり、この2つの療法はその両面にアプローチできる点で非常に相性が良いのです。
出典:
・日本耳鼻咽喉科学会「顔面神経麻痺診療ガイドライン(2011)」
・Carrick FR: Functional Neurology, Rehabilitation and Ergonomics (CRC Press, 2011)
・中村幸夫ほか「鍼灸医学と神経科学的基盤に関する研究」
顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)とは、顔の筋肉を動かす神経(顔面神経:第7脳神経)が何らかの原因で障害を受け、顔の片側または両側の表情筋がうまく動かなくなる状態を指します。
もっとも一般的なのは片側性で、患者さんは口角が下がる、まぶたが閉じにくい、表情が作れないといった症状を訴えます。
顔面神経麻痺の症状は、発症の急激さや重症度によって異なりますが、代表的なものには以下があります。
顔の片側の筋肉が動かない(口元がゆがむ、笑えない)
まぶたが閉じにくくなる(兎眼)
味覚の低下(特に舌の前方2/3)
耳の後ろや顔の痛み
涙や唾液の分泌異常
音が異常に大きく聞こえる(聴覚過敏)
これらの症状は、顔面神経が通る神経路のどこが損傷されたかによって違いが生じます。
顔面神経麻痺の原因は大きく分けて「特発性(原因不明)」と「器質性(明確な病因あり)」に分類されます。
顔面神経麻痺の中で最も多く、全体の約70%を占めます。
原因ははっきりとは分かっていませんが、単純ヘルペスウイルス(HSV-1)などのウイルス再活性化が関与しているとされています。
寒冷刺激やストレスが誘因となることもあります。
水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により、耳周囲の水疱とともに顔面神経麻痺が生じます。
耳の痛みや聴覚障害、めまいなどを伴うことが多く、予後はやや不良です。
これらは「器質性」の原因として分類され、画像診断や神経学的検査が必要です。
緩徐に進行する麻痺は、腫瘍性の病変を疑います。
顔面神経麻痺は発症から72時間以内の対応が予後に影響すると言われています。
突然の顔のゆがみや目が閉じられないなどの症状が出た場合は、自己判断せず、早急に専門医の診察を受けることが大切です。
出典:
・日本耳鼻咽喉科学会「顔面神経麻痺診療ガイドライン(2011年版)」
・坂田英明ほか『顔面神経麻痺の病態と治療』(日本医事新報社)
・石井正則ほか『神経耳科学ハンドブック』(南山堂)
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