痛みの種類



痛みには大きく分けて3つの種類があります。


1.急性痛


2.亜急性痛


3.慢性痛


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1.急性痛とは


生体が侵襲され、今命が危険にさらされている

ことを知らせる警告信号のことをいいます。


危険から一刻も早く逃避し、安静と治癒を

促すシステムでもあります。


交感神経と副腎髄質系の活動が優位になり

心拍数・呼吸数・血圧は上昇します。


これは敵に遭遇した時の闘争逃避反応に

似た原始的な生体反応です。


ここでいう侵襲とは「病気」や「怪我」だけでなく

「手術」や「医療処置」のような

「生体を傷つけること」全てを指します。


切り傷、やけど、骨折、打ぼくなど

末梢組織の損傷の直後には、侵害受容性の

急性痛が生じます。


神経の切断、脊髄損傷、椎間板ヘルニアなどで、

末梢神経あるいは中枢神経が損傷された場合には

神経障害性の急性痛が起こります。


急性痛に関しては研究が進み

痛みを抑制する薬物や治療法が

数多く開発されています。



2.亜急性痛とは


急性痛の段階は終わったが、まだ慢性痛には

至っていない期間の痛みをいいます。


もう生体の警告系の痛みではありませんが

侵襲直後の生体防衛応答も終わった時期で


通例では発症から3ヵ月以内の痛みをいいます。


もしこの時期に適切な治療が行われれば、

慢性痛へ移り変わってしまうのを防ぐ

重要な時期でもあります。



3.慢性痛とは


定義は、「治療に要すると思われる時間を

超えて持続する痛み」のことをいいます。


ざっくりいうと、傷は治っているのに

治療してもなかなか治らない

痛みといってもいいでしょう。


慢性痛は発生メカニズムから大きく分けて

3つに分類されます。


①侵害受容性

②神経障害性

③非器質性


慢性痛はすべて厄介です。


特に③の非器質性の慢性痛は長い痛みの

研究の歴史の中で、「謎の痛み」と

呼ばれてきました。