北海道BASEセミナー
12月1日(土)はお休みを頂き、土日の2日間BASEセミナーに参加してきました。
BASEとはBrain Alarm Entrainmentの略で脳内警告系信号路を意味します。
脊椎動物の生死を分ける本能行動
外部からの刺激が脳に入ると本能行動により脳は3段階の反応をします。
1.ファースト・アラーム
足を止めて安全か危険かを確認するために、左足に対して脳から抑制信号が出ます。
安全が確認されたら抑制信号は解除されて行動を続行することが出来ます。
2.セカンド・アラーム
安全が確認されないままに行動が続行された場合さらに警戒レベルが上がり、両手両足に対して脳から抑制信号が出ます。
動きが止められた事で。気配を消してから安全か危険かの確認をすることが出来ます
3.ストレス反射
安全が確認されず、動きを止めて気配を消していたのに、さらに危険な状態になった時に [闘争・逃避] のためのホルモンであるアドレナリンが副腎から分泌されます。
自然界に生きる脊椎動物はこれらの本能行動を最優先することで何万年もの間、生き延びて種を存続させてきました。
ところが…
現代人の行動パターンと脳の誤作動
現代人は脳に外界から刺激が入り、
それに対して安全を確認させるためのサイン
(ファースト・アラーム)が出ているのに、
そのことに気づかず行動を続けています。
それにより、警戒レベルが上がり行動を
抑制するサイン(セカンド・アラーム)
が出るのですが、やはり気付かずに五感を
使って安全を確認することはありません。
抑制されて行動しにくい状態にもかかわらず、
日々の暮らしや社会の中での役割を果たす
ために現代人は行動を続けようとします。
その時に、本来は生命の危機から逃れるために
使う緊急の仕組み [闘争・逃避] の時に使う
ホルモンの力を借りて行動を
続行させているのです。
その結果、体の中では交感神経が過剰に
働いている状態つまり、[闘争・逃避] 行動に
備えて血圧や脈拍や血糖値が上がった
興奮状態が続くことになります。
この状態では、[闘争・逃避] に関係が
薄い内臓全般の働きや免疫、代謝、生殖などの
機能や大脳皮質の働き(思考・視覚・聴覚など)
は抑制されていきます。
また古傷が痛んだり(過去の痛みの再現パターン)
痛みの場所が次々変わる(過剰警告反応)
などの痛みのコントロールが出来ていない
状態やストレスの影響を受けやすい
(ストレスに弱い)状態にもなっていきます。
BASE療法による脳のリセット
BASE療法では、各アラームが
発動した時に脳に安全を確認させる
方法として [呼吸] を用います。
[呼吸] をコントロールすることで、
安全が確認された時にしか出来ない
[呼吸リズム]を意図的に脳に伝えて、
脳内でセロトニンの分泌を促進して
脳をリラックスさせます。
その結果、脳内での抑制反応が解除
されて普通に日常生活ができる状態
に戻るのです。
